パニック障害の原因
精神的な病気は、脳の研究が進むまでは気のせいだとか、性格のせいだとか言われてきました。周囲が理解してくれないと言うことは、更に本人を苦しめることになります。パニック障害の原因はまだはっきりと分かっていませんが、脳内神経伝達物質のバランスの乱れが原因であることが分かってきました。神経伝達物質であるセロトニンとノルアドレナリンの乱れによってパニック障害が起きると考えられています。二酸化炭素や乳酸が原因で発作が起りやすいということが分かってきました。脳が原因になっているために、胸が苦しくなって病院にかけこんで、呼吸器の検査や心電図などをとっても何一つ異常が見つからないのはそのためです。この神経伝達物質の乱れを治すことで、パニック障害も改善されていきます。
パニック障害は遺伝する?
パニック障害が遺伝するのかどうかという問題に触れてみましょう。遺伝するものとして、かかりやすい体質があるのかどうかということです。親、兄弟にパニック障害の人がいる場合、発症率は17.3%になり、一般の人と比べると8倍もの発症率となります。これが双子となると、一人がパニック障害になった場合、もう一人の発症率は24%となり、飛び抜けて多くなります。これは一卵性双生児の場合ですが、二卵性になると11%と、少し数値は下がりますが、それでも一般の発症率に比べると10倍、5倍になってしまうのです。こうして数字だけを見ると、遺伝するものだと思うのですが、遺伝子的に見ると、パニック障害が遺伝するという遺伝子が見つかっていないのが現状です。どの場合にしても、脳の機能的障害であるということには間違いありません。